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2020.02.22 Saturday

肖像写真室

 

2012年の5月、あるNPOのワークショップのお手伝いで長野県の茅野市にきました。田んぼが美しい小さなこの街は、商店街こそシャッターが降りきった寂れた街でしたが、四方を八ヶ岳を初め美しい山々に囲まれた静かな雰囲気が僕は気に入ってしまい、何の縁もないこの街の外れに小さな土地を買ってしまいました。その土地は市の自然公園に接する山の際で、すぐ裏に林道があり、四季折々の森の風景が裏庭のように楽しめるのです。もとよりランドスケープの作品には自然そのものの持つ循環や移ろいをテーマにしているので、本当にインスピレーションだけでその土地に自宅としての家を建てました。それ以来、週末はここで生活するスタイルが続きました。朝は日の出と共に起きて、カーテンを開けると真正面の八ヶ岳から陽が登ります。そして犬のガンタと森を歩きます。少しの雨でもむしろ気持ちよく、冬は時々の積雪で、絵本のようのない美しい風景に囲まれます。ここでの朝は。エネルギーの浄化です。

僕は、ここで暮らすうちに、小さくてもいいからポートレイトがギリギリ撮れるスタジオ件ギャラリーを作りたくなりました。

東京の友人たちやこれから知り合うであろう人、地元の御老人や移住してきた人と週末の交流を楽しみたくて。そして、念願の肖像写真室を本格的に始めたくて。

僕は今年で65歳になります。人生って本当に早いものです。うかうかしていたら、身体が動かない。今しかない!

昨年、神社学という自由大学の講座の「出雲の神社をめぐる」という旅で、若い建築家の坂口陽さんと出会いました。彼はとてもスピリチャルな感性を持っていると僕は感じ、その作品も人柄もそんなに知らなかったのですが、彼しかいないと思い至り、設計を相談したのです。それが昨年末のこと。彼は快く、何と!一級建築士としての第一号の仕事として僕のスタジオを設計してくれる事になったのです。

そうなれば話はあっという間に進むものです。施工を忍野村の桜井ホームさんにお願いし、早速、昨日から工事がはじまりました。

スタジオは僕のまあるいドームハウスの隣、森の際。まず外からはどうやって行くのかが見つからない秘密基地のような二階建て。スタジオの横には小さなカフェも作る事にしました。カフェは来てくださった方々に直焙煎の珈琲とパウンドケーキくらいを楽しんでもらえる程度のプライベートカフェです。スタジオは、全身が辛うじて撮れるほどの小さな白いスタジオです。一番の自慢は二階カフェのデッキから森と八ヶ岳、遠くには小さく富士山も見える事です。グーグルで検索して来るしかないところで、尚且つなかなか見付けられない場所です。果たして本当に人が訪ねて来てくださるのかは分かりませんが、むしろ知る人ぞ知る秘密のスタジオになったら、それはそれで面白いかもと思っています。

 

今日から少しずつスタジオが建っていく様子をこのブログで公開していきます。また、季節の周辺の風景もご紹介したいと思います。肖像写真室のホームページは来月にはできる予定です。それも楽しみにしていてください。

コマーシャル、広告、肖像、個人的写真。いったい君は何を撮りたいの?と自問自答する日々ですが、結論は出ません。ただ、人としっかりとつながった写真が撮りたいです。誰かに愛される一枚が撮りたいです。例えそれが地元のおじいちゃんの肖像でも、大企業の広告であっても。僕は写真を信じています。

 

インスタグラムの写真の多くがこの森と周辺で撮影したものです。

https://www.instagram.com/mikiohasui/

 

 

 

 

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